

その5「自分の価値観で生きる」
セミリタイア専門コンサルタントの増田恭之です。
5回に渡ってお伝えしている「経済的・精神的自由を手に入れるための5つの考え方」
今回は5回目。最終回です。
前回の「長期的な成功のためにはふさわしい人になるのが大切」はいかがだったでしょうか?
もし良ければアンケートフォームから感想など送ってもらえると嬉しいです。
最後にお伝えしたいことは「自分の価値観で生きる」です。
この考え方をお伝えしたくて5回のメッセージを送らせてもらったと言ってもいいくらい、今回のメッセージをあなたにお伝えしたかったです。
お読みになった感想など伝えてもらえるととても嬉しいです。
自由に生きるとは自分の価値観を大切にすること
自由に生きるとはどういうことでしょうか?
その一つの答えが「自分の価値観を大切にして生きること」ではないでしょうか?
誰かに強制されることもない、自分のことを自分で決める。
それは自由の一つの形です。
しかし、実はその「自分の価値観を大切にする」とはそう簡単なことではありません。
誰もが気づかないうちに基準を持って生きている
私たちは1日を過ごすうちに数多くの選択をして生きています。
そして、その一つ一つの選択を「自分なりの基準」で行っているのですが、実はその「自分なりの基準」はあまり意識することなく、ほぼ無意識のうちに行っていることが多いです。
その基準はそれぞれあります。
それは「お金」かもしれませんし、それは「効率的であること」なのかもしれません。
しかし、自分で意識することなく選んだその選択は本当に自分の価値観で選んだ選択なのでしょうか?
無意識のうちに選択肢を選ぶという行為は実は選択ではなく、ただの反応なのではないでしょうか?
ニンジンを買う基準は?
スーパーに2種類のニンジンが並んでいました。
一つはちょっと小ぶりのでも値段の安いニンジン。
もう一つは有機農法で育てられたちょっと高めのニンジンでした。
あなたはそのどちらか一つを買うとしたら、あなたは何を基準に選ぶでしょうか?
人によっては「とにかく安いものを買う」という基準で選ぶことがあるかもしれません。
そのためならスーパーを2、3件ハシゴするのもいとわない人もいます。
「それはちょっとあまりにも時間の無駄だ」っと考えた人は、ひょっとすると効率的であることを選択の基準に生きているのかもしれません。
どちらのニンジンを選ぶか?その基準は人によって様々です。
値段だったり、効率だったり、味だったり、新鮮さだったり、無農薬かどうかだったり、見た目のよさだったり。店員さんの人当たりの良さかもしれませんし、スーパーのブランドで買う人もいるでしょう。
そういった無意識のうちに湧き上がっている基準を一旦横において、まっさらな気持ちで目の前にあるどちらのニンジンを選ぶか? を考えることが「自分の価値観を大切にして生きる」ことです。
今まの当たり前に選んできた基準がなくなった時、あなたは何を大切にして生きますか?
リタイア生活で引きこもりになった私
私自身、お金も時間も自由に使っていい状態になったときに、正直にいって何をしていいか分からなくなったときがありました。そして家の中で引きこもりになったことがあります。
それが2年間のリタイア生活をしていたときでした。
私は幸運にも投資で成功し、2018年に長年の夢だったリタイア生活を開始しました。
リタイア生活を始めたときはとても嬉しかったです。
なにせ長年このために頑張ってきたのです。
リタイア初日の達成感と開放感にあふれた朝を今でも覚えています。
やりたい趣味はたくさんある。
とはいてこれからはゆっくりした生活を送れる。
そう思って意気揚々とリタイア生活をはじめました。
海外旅行には出かけたいし、マラソンとかトライアスロンとかもやってみたかった。小さい頃からのあこがれだったピアノを習いたかったし、薪ストーブも家に入れたから薪割りもしたい。スピリチュアルな世界を探究したかったし、そのためには毎日瞑想もしたい。そして何より産まれたばかりの娘とたっぷり時間を過ごすんだ。そんな様々なやりたいことを胸にリタイア生活を始めたのでした。
しかし、やりたいことに溢れて自由に自分の時間を過ごす生活は、半年で違和感を感じるようになりました。その理由が「自分の価値観で生きることの難しさ」にありました。
リタイアをしたとしても、少ないながらも日々何かしらのやることがあります。
仕事という自分をしばるものがなくなった今、「いつ何をするか?」 は全て自分自身で決めていくことになります。
「仕事」をしていれば仕事によって生活のリズムが生まれます。
「お金」は何かをする、もしくはしないの判断基準をもたらしてくれます。
仕事やお金といった基準を元に生きるのは、何か辛いことのように思われがちです。しかしそれらがなくなってみると「仕事」や「お金」といった判断基準は、実は自分の心を支えていたことに気がついたのです。
全てを自分で決めれるよりどころのなさは、私の心に大きな負荷を与えました。
あなたは何を基準に生きているの?
あなたの人生の目的は何?
あなたの家族への想いは今やっていることより軽いものなの?
お金の基準がなくなったときあなたは何を大切にするの?
私は私に「人生の意味」を問われて途方にくれてしまったのです。
エールリッヒ・フロムはその著書「自由からの逃走」の中で以下のようなことを書いています。
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全ての判断に自分自身の価値基準を求められて、私は強い孤立感と無力感を感じるようになっていきました。その環境が続くなかで、私の心は疲弊していったのです。
そして気がつけばリタイアから1年も経たないうちに、何をするにも気力がなくなっていき、自分は家に引きこもるようになっていきました。
私の心は自由の重みに耐えられなかったのです。
自分の基準で生きることは「今」の自分向き合うこと
その状態を回復させてくれたのが、偶然出会ったカウンセリングでした。
私はカウンセリングを受け、自分自身を見つめる時間をとることで、心のエネルギーが回復していきました。
その回復過程で感じたことが「自分の価値観で生きるとは、今の自分と向き合うことだ」ということでした。
お金とか、効率とか、健康とか、私がそれまで無意識のうちに基準にしていたものは、常に過去か未来に意識がいく基準でした。
例えば「効率」はとてもわかりやすい例ではないでしょうか?
効率のいい作業
効率のいい勉強
効率のいい移動手段
よくよく考えてみると、「効率」を求めるとき頭は既に先のことを考えています。
効率の良い作業や勉強は、いかにその作業や勉強を手早く終わらせて最大の結果をえられるのか?を考えています。効率の良い移動を考えているとき、いかにその移動の時間を短くして、次のモノゴトにうつるかに考えがいっています。
つまり、今目の前で起こっている出来事を「本当には」みていないのです。
健康を意識するとき、それは未来の自分の身体を考えています。
お金を意識するとき、それは過去からの積み重ね(貯蓄)と未来の心配(必要な資金)を考えています。
気をゆすると、私たちは今ではない過去か未来をみて今を疎かにしてしまうのです。
今を生きることで世界を実感する
そして、今を大切に生きるようになって、私の心は回復していきました。
それと同時に、世界の素晴らしさ、人のあたたかさを実感できるようになっていったのです。
日々感じる季節の移ろいに驚き
街の片隅に咲いている花々に感動し
いつも出会う人のちょっとした変化を喜び
スーパーに置かれている野菜の一つ一つの違いを感じ
街ですれ違う人のちょっとしたオシャレの感心し
いつも飲むコーヒーの日々の味の違いに一喜一憂し
夕焼け5分間だけ現れる街の色彩にしびれました
自由に生きる、自分の価値観で生きると決めたことで、今世界に起きていることを実感できるようになっていきました。
新しい世界を手に入れるためには深く沈み込む必要があったのです。
高く飛ぶためには大きくしゃがむ必要があるように。
あなたにぜひこの自由を感じて欲しいと思っています。
もし良ければ、私とともに「自分の価値観で生きる」を目指してみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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プロフィール
(ますだ やすゆき) セミリタイア専門コンサルタント 「心をみがく」コーチ
資格 メンタルファウンデーションパートナーコーチ 国家資格キャリアコンサルタント フリーランス&パラレルキャリア支援アドバイザー 薬剤師
経歴 薬科大学卒業後に大手製薬会社に入り生産・研究に従事する。会社合併に伴い20代で子会社に転籍(リストラされる)。自分を見つめ直して転職。地方に移り住む。退職金を元手に投資(株式、不動産、仮想通貨等)で成果を出す。2018年に念願だったリタイア生活を始める。しかし、自由の重み心が耐えきれずに精神に不調をきたして引きこもる。社会活動を再開し、自身の経験を活かして「セミリタイア専門コンサルタント」「心をみがくコーチ」として活動中。 |
こんばんは。お疲れ様です。
登録させてもらってから、毎回読ませていただいております。内容も、頻度も、すごいエネルギーを感じています。
自分のことをまっすぐに捉えて、この場に公開されていることもすごいなぁと思います。
今後も楽しみにしています。